使いこなすと恐ろしすぎる効果を発揮する読心術
職場での人間関係、恋愛、家族との関わりの中で、相手の心が分かれば、『もっとうまくいくのに(涙)』って思う事ってありませんか?
私たちは普段、「言葉」を使ってコミュニケーションを取っています。しかし、時に、心の中では思ってもいないことを口にしていることも少なくないでしょう。
例えば、嫌いな上司をほめてみたり、好きでもない相手に優しくしてみたり、逆に好きな相手に優しくできないなど・・・。思い当たる人ほど、相手の本当の心の中を知りたいという思いが強いかもしれません。
読心術は言葉ではなく、行動やしぐさから、『本当の心の中』が分かってしまいます。
ということは、相手の発した言葉の中に隠された『本当の気持ち』が分かってしまうということにもなるのです。
ここで、試してみましょう。
次の8つの単語からどれかひとつの言葉を心の中で決めてください。
スキー、鼻水、コップ、温泉、ゴミ箱、コーヒー、冬、お土産
選びましたか?
では次に、その単語から連想する単語を次の8つの中から選んでください。
電卓、雪、針、ティッシュ、米、まんじゅう、牛乳、電話
最初の単語は忘れいただいてかまいません。2つめに選んだ単語だけ強くイメージしていてください。
さあ、次です。そのものから連想する言葉を、次の8つの中から選びます。
大きい、遅い、白い、鋭い、暗い、甘い、赤い、狭い
選んだら、その単語だけをしっかり頭に刻みます。
それでは最後に、その言葉から連想するものを次の8つの中から選んでください。
ナイフ、ピラミッド、砂糖、亀、犬小屋、宇宙、血、深海
選びましたか?
ふーむ。強く思って
もっと強く思って…
わかりました!
あなたの考えているのは『砂糖』ではありませんか!
いかがでしたか?当たりましたか?
もちろん、これは本物の読心術ではありません。
ほとんどの人が、最終的に「砂糖」にうまく誘導されるような単語が選ばれているのです。
だれかにこのパフォーマンスを行うには、4枚の紙を用意して、
それぞれの紙に、上のように8つずつの単語を書いておき、順番に見せていくようにします。
上のようなセリフをスムーズに言えるように練習しましょう。
行動心理学とは、
人間の行動を観察することにより、
人間の心理を研究していく学問です。
人間の心理や内面を、
内観法から調査しても
科学的に証明できないという理由から、
行動を科学的に研究し、
観察していくことを主眼にしてきました。
したがいまして、
唯物論に偏っているとの
批判も受けましたが、
結果的に、心理学にすっかり浸透し、
心理学の発展に大きく寄与してきました。
行動を観察していくため、
明快な科学的データも蓄積できましたので、
説得力のある心理学となっています。
なお、行動心理学者の多くは、
自由意志は錯覚であり、
行動は遺伝と環境の両因子の
組み合わせで起こると考えています。
現代では、自由意志や意識は
存在するという考え方が
広まってきているため、
行動心理学は、かなり偏った
古い考え方と見られ始めています。
それでも、膨大な
科学的実験データがありますので、
そこから、日常生活や恋愛、
仕事に応用できる知恵も
引き出すことができますし、
有用な学問であると言えるかと
思います。
なお、行動心理学に大きな
影響を与えた人物としては、
「パブロフの犬」で有名な、
イワン・パブロフがいます。
彼は、条件反射を研究しました。
他には、試行錯誤の学習を
研究したエドワード・ソーンダイク、
オペラント条件付けの研究を
おこなったバラス・スキナーも
有名ですね。